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手話の勉強方法 -初心者にもおすすめの勉強方法を詳しく解説-

2021年04月26日

手話を使ってボランティア活動がしたい、病院や施設に勤務しているので、聴覚障がい者が訪れた際の対応ができるようになりたい…など、手話を学びたいと思っている方は多いのではないでしょうか。ただ、手話を学ぶ機会や場所を見つけるのは、なかなか大変です。そこでこの記事では、手話を学ぶ手順や勉強の方法、知っておきたい便利なアプリ情報などをご紹介します。



そもそも「手話」とはどういうもの?

手話とは、耳が聞こえない、あるいは極度に聞こえづらいなど、聴力(聴覚)に何らかの障害を持っている聴覚障がい者が、手や指の動き、顔の表情や口の動きなどを使って「言葉」を表現し、コミュニケーションを成立させる方法のことです。耳は聞こえていても、発声・発語機能に障害を持つ方が手話を使う場合もあります。
健聴者同士でも、ちょっとしたミスをした時に、顔の前で両手を合わせて頭を下げるジェスチャーをすることがありますよね。聴覚障がい者が使う手話と、健聴者が何気なく使っているアクションや表情の変化とは、似ているものがたくさんあります。「手話を勉強したい、でも難しそう」と感じている方でも、そういうふうに考えると、手話が身近に感じられるのではないでしょうか。



「日本手話」と「日本語対応手話」の違いは?

わが国で使われている手話は、「日本手話」と「日本語対応手話」の2種に大別されますが、国内で古くから用いられてきたのが「日本手話」で、聾(ろう)学校では、こちらを「言語」として教えてきました。
手や指、腕の動作だけでなく、視線や目の見開き・細め、眉上げ・眉寄せ、口の半開きや舌出し、首の傾きや首ふり、あご引き・あご出しなどが重要な文法要素になるのも、日本手話の特徴です。
一方の「日本語対応手話」は、音声言語とほぼ同じ順番(構成)で手話表現を行うのが特徴で、日本手話ほど表情の変化や体の動きは活用しません。
この2種をミックスさせたような「中間型手話」という表現法もあります。テレビで音声と同時に手話映像も流すニュース番組では、「中間型手話」を使うことが多い傾向にあります。



手話はどうやって勉強すればいい?

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手話を学ぶためには、次のような方法があります。

①地域の手話講習会
市町村等の地方自治体が行うもので、講座のレベルや開講時期・期間・定員等は地域によって異なります。
お住まいの自治体の「障害福祉課」(課の名称は自治体により異なります)などに問い合わせると、講習会を実施しているかどうか、いつ開催されるかなどの情報を頂けると思います

②地域の手話サークル
地域の聴覚障がい者とともに、「学習会」や「レクリエーション」などを通して手話を学ぶ方法です。手話講習会と違い、開講時期や定員が決まっていないことが多いため、日時が合えば、どなたでもすぐに手話の勉強が始められます。
こちらも、行政のサポートを受けて開催しているものが多いので、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

③専門学校・高等教育機関等の養成校
手話や手話通訳を、専門的に学ぶことができる学校が全国各地にあります。ネット等で検索すると連絡先・問い合わせ先がわかりますので、直接問い合わせてみてはいかがでしょうか。

④テレビ番組
手話の教育番組が定期的に放送されています。自分のペースでじっくり学ぶことができます。

⑤書籍
手話が学べる書籍が多数出版されています。近年ではイラストや写真による解説だけでなく、DVDが付録として付いていて、映像で学べるものも増えてきました。

⑥学習アプリや学習ゲーム
「独学」の項目で紹介しますが、スマホやタブレットを使って手話学習ができるアプリや、手話を使ってロールプレイングゲームにチャレンジする手話学習ゲームなどが公開されています。
ソフトバンクの提供しているゲームで学べる手話辞典でも「辞書」で手話を詳しく学べると同時に、「ゲーム」を通じて楽しく手話を学ぶことができますので手話の学習に活用できます。



「独学」で手話を学びたい方にオススメの学習方法

手話を学ぼうと思っても、実際のところ、何から始めたら良いか迷いがちです。初心者は、何から始めるべきなのでしょうか。
手話には膨大な種類の表現方法があるため、一度にすべて覚えるのは大変なことです。そこでまず、単純な指文字から覚える…という方法が、初心者にオススメの勉強法です。指文字を覚えてしまえば、手話の語彙が少なくて伝えられない単語があっても、指文字で1文字ずつ伝えられるからです。

また、無料でダウンロードできるスマホ・タブレット用の手話学習アプリや、RPGを通じて手話を覚えるスマホ用ゲーム、最新のSureTalkアプリなど、便利なアプリを使って繰り返し学習するのもオススメです。
講習会やサークルで、複数の方と一緒に学ぶのも楽しいですが、仕事が忙しくてなかなか時間が作れない方にとっては、長続きさせるのが大変です。その点、学習アプリや学習ゲームを活用することで、深夜でも早朝でも仕事の休憩中でも、空いた時間に自由に活用できるので、学習効率がグッとアップします。また、SureTalkアプリには単語や文章を登録する時のためにサンプル動画(※)が掲載されていますので手話の学習にも役立てることが可能となります。

(※)2021/4現在では自治体で主に利用される単語、および文章を中心に掲載しております。

何から学び始めたらいい?スムーズな手話の学習の進め方とは

意外と迷ってしまうのが学習の進め方です。学生時代の英語の授業を思い出してみましょう。ほとんどの学校で、Pen、Book、Appleなど簡単な単語を覚えた後は、自己紹介で文章を構成する学習を始めることが多いかと思います。
手話の学習も同じ要領で、初心者用の手話テキストやサイトなどで調べ、自己紹介する際に必要な「挨拶」と「名前」の表現方法を覚えてみましょう。
手話での自己紹介は、「佐藤」、「加藤」、「佐々木」、「斉藤」など日本人に多い苗字であれば、そのままの手話表現があります。それ以外にも、例えば「青木」であれば、「青い」と「木」の手話を組み合わせたり、「久保」など2文字の苗字であれば、「く」と「ぼ」をそれぞれの指文字で表すなど簡単に表現することができます。



「SureTalk」があなたの手話の勉強をサポート!

手話には細かい表現法や注意すべき事項があり、全ての手話表現を一度に覚えるのは難しいかもしれません。そこで、ぜひ活用していただきたいのがSureTalkアプリで、SureTalkアプリには単語や文章を登録する時のためにサンプル動画がたくさんありますので、手話を学習中、あるいは今から学習しようと考えている健聴者の「独学」に活用することも可能となります。
手話を覚えようとして、「なかなかうまく伝わらない」「正確に伝えるのが難しい」といった“壁”にぶつかるのは、よくあることです。そんな時、SureTalkアプリを使うことによって、円滑なコミュニケーションが図れるようになるのではないでしょうか。
手話の語彙が増えることで、聴覚障がい者とのコミュニケーション能力が高まるのはもちろん、手話での会話中、どう表現すれば良いか判らない言葉が出てきたときも、SureTalkアプリを活用すれば困らずに話しかけられるようになるでしょう。大いに活用して手話を楽しく学んでください。

SureTalkとは

AIを使った会話機能で手話と音声間のコミュニケーションを可能にするツールです。ビデオ通話からAIが身体動作を追跡し手話の特徴を抽出、手話を認識してテキストへと変換します。逆に健聴者から聴覚障がい者へは、音声を自動でテキスト化することでコミュニケーションを行います。

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