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手話での自己紹介のやり方を詳しく解説-名前を伝えてみよう-

2022年02月02日

初めて会う人とは最初に「はじめまして」の挨拶を交わしてから名前を名乗りますよね?手話を覚え始めたばかりで、どのように自己紹介したら良いのか分からないという方のために、この記事ではスムーズな自己紹介の方法と、注意すべきポイントなどを紹介します。



手話で「はじめまして」の挨拶を伝えよう

音声言語では、「はじめまして」のメッセージを1つの単語として発語しますが、手話では「はじめて」と「会う」という手話を組み合わせて表現します。まずは、簡単な挨拶からコミュニケーションを始めましょう。

・「はじめまして」の手話

両手のひらを下に向け、体の中心あたりで上下に重ねます。上に置いた方の手の人さし指を伸ばしたまま残りの指を閉じながら上に上げます。人さし指を伸ばしたままにすることで「1」の意味になり、「1番目に」や「はじめて」という表現になります。
次に、両手の人さし指を立て、二本の人さし指を「自分」と「相手」に見立て、指を向かい合わせた状態から近づけていきます。両手の人さし指を人に例えて、自分と相手が出会った様子を表現します。


手話で苗字と名前を伝えよう

「はじめまして」の挨拶が終わったら、次は相手に名前を覚えてもらいましょう。
一例として「私の名前は田中太郎です」を伝えるためには、①私の名前、②田中太郎、③申しますの、3つの構成で表現します。

・「私の名前」の手話

自分のことを相手に伝える時には、無意識に、自分の胸に手や指を当てますよね。
手話も同じで、人さし指を自分の胸に向けると「私」の表現。「名前」は、片方の手のひらを相手に見せて、もう片手の親指で2回ポンポンと軽く当ててください。手のひらに印鑑を押すようなイメージです。

・名前「田中 太郎」の手話

「田中太郎」という名前を手話で表現する場合は、両手の人さし指、中指、薬指の3本の指を伸ばして片手を縦、もう片方の手を横に向け、指の腹を交差するようにつけて「田」。片手の親指、人さし指を伸ばし横向きで並行にしたまま、もう片方の手の人差し指を立てた形で、両手の指を交差させて「中」という字を表現し、「田中」という苗字を伝えます。
名前の「太郎」は、指文字50音で、「た」「ろ」「う」を続けて表現します。

「た」「ろ」「う」の指文字は、関連リンク:手話の指文字-50音一覧を表現する方法- をご覧ください。

苗字は大きく分けて、以下の4種類の表現方法があります。


(例)
(1)「久保」の場合、指文字50音から、「く」と「ほ」を組み合わせます。「ぼ」は「ほ」指文字をそのまま横にスライドさせれば、濁点の意味になります。
(2)「工藤」の場合、「く」を指文字50音から、「藤」は片方の手のひらを下に向け、その手の下で開いて中指の先をもう片方の手のひらに向け、ねじりながら手のひらを閉じて降ろします。藤棚から花の房が垂れ下がっている様子を表す手話です。この2つを組み合わせます。
(3)「青木」の場合、手のひらをあごに添わせるように動かして髭の「青」を表現し、両手の人差し指と親指をそれぞれ伸ばした状態で手のひらを下に向け、腰の位置から高さまで両手を移動させながら手をひねり、最後に手の甲が前に向くようにし「木」を表現して組み合わせます。
(4)「佐藤」の場合、「さとう(砂糖)」=「甘い」という発音からの連想で、開いた手のひらを口元に持っていき、1~2度回します。

また、自分の名前を50音表ではどうように表現するかも確認してみましょう。


・「申します」の手話

相手に自分の名前を伝えたら、最後の“締め”を付け加えます。
「申します」は、人差し指を自分の口元に当て、指を前へ出します。これは、「言う」という意味の手話と同じです。

では、全て繋げてやってみましょう。


・「私の名前は田中太郎と申します」の手話



「よろしくお願いします」の気持ちを手話で伝える

初対面の人との挨拶では、最後に「よろしくお願いします」と付け加えることが多いですよね。
手話では、「よい」と「お願い」の表現を組み合わせます。私はあなたと仲良くなりたい…という気持ちを込めて使ってみましょう。

・「よろしくお願いします」の手話


「よい」は、握りこぶしを作って鼻に近づけ、その手を前方へ突き出して鼻が高い様子を表します。
「お願い」は、顔の前に片手を立て、その手を前方へ下げます。その際、口の動きはもちろん、表情にも「お願いします」の気持ちを込めるとより伝わりやすいでしょう。



SureTalk」を活用して年齢、趣味など手話の会話を広げよう

基本の自己紹介ができるようになったら、もう少し会話を膨らませたいものですよね。相手と年齢が近そうとか、仕事は何だろうとか、初対面の相手と今後も良好な関係を築くためにも、プラスαの会話は大切です。

そこで、手話初心者に活用していただきたいのが、SureTalkアプリの登録機能です。登録機能では手話のサンプル動画を見ることもできるので、手話を学びたいと考えている方の学習効率も高まることでしょう。SureTalkを上手に活用しながら、使える手話の種類を少しずつ増やしていきましょう。

SureTalkとは

AIを使った会話機能で手話と音声間のコミュニケーションを可能にするツールです。ビデオ通話からAIが身体動作を追跡し手話の特徴を抽出、手話を認識してテキストへと変換します。逆に健聴者から聴覚障がい者へは、音声を自動でテキスト化することでコミュニケーションを行います。

SureTalkができること
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