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COLUMN コラム

手話の単語集 - 今日や明日などの時間やタイミングの伝え方とは?

2022年09月28日

出かける約束をしたり、何らかの出来事を報告したりする際、「明日」「昨日」など、日程を特定する言葉は必要不可欠です。特に、まだ何度かしか会ってないような相手に対しては、日時や時間を確実に伝えることが、信頼関係を築く第一歩になるはずです。そこで本コラムでは、明日や今日など「時間」に関する手話表現についてご紹介します。


「今」「今日」を手話で表現する

親しい健聴者同士ならば、まぁ、近いうちに…”といった曖昧な表現が許される場面も少なくありませんが、聴覚障がい者同士の手話では、そうした曖昧表現があまり使われません。日程を表す手話の中でも、直近の「今」「今日」の表現を覚えておきましょう。


・「今」「今日」の手話

両方の手のひらを下に向け、指は全部広げます。その状態で両手を同時に下ろすと「今」「今日」の意味です。



「明日」「昨日」などの日程を手話で表現する

約束をする時も出来事を報告する時も、「いつ」のことなのかを伝えなければ、情報が判りづらくなってしまいます。日程がかなり先(または以前)のことなら、数字を表現する指文字を使う方が確実ですが、ごく近い日程ならば「明日」「昨日」の手話で表現してみましょう。


・「明日」の手話

顔の横で片手の人さし指を立ててその指の腹を前に向けながら、そのまま正面に向かいながら倒します。自分の体の位置が「現在」、前方が「未来」、後方は「過去」を表します。

また、例えば2日後を表現する場合は、立てる指を2本にし、3日後の場合は、立てる指を3本にします。


・「昨日」の手話

「明日」の手話と逆です。片手の人さし指を立てて手の甲を前に向けながら、そのまま後ろに向かって倒します。

2日前、3日前の場合も、立てる指を2本、3本と増やします。



「毎日」「いつも」などの時間を手話で表現

「毎日」「いつも」など、連続した日程を表現する手話表現を覚えておくと、自分自身や会話する相手の日常生活の様子を伝えやすくなります。「毎日やっています」「いつも来ています」など、頻度を表す時にも必要な手話表現を覚えておきましょう。


・「毎日」「いつも」の手話

両手の人さし指と親指を立てて「L」の形(指文字50音の「む」)にします。人さし指を向い合せて、両手同時に下から上にクルンクルンと2度回転させます。これは、太陽が登って沈む様子を表現しています。



学校や仕事、図書館や病院などの「休み」を手話で表現

仕事に行く日なのか、お休みなのか、図書館など公共施設が開いている日なのか休館日なのかを伝えるための手話です。音声言語では、「休み」のひと言でも、自分や知人の休日(休業)、施設等の休館の両方の意味を表しますが、手話表現でも同様です。

・「休み」の手話

両方の手のひらを下に向け、親指のみ4本指から離しておきます。左右の手を中央へ持ってきて、人さし指側をくっつけます。入り口のドアやシャッターがガラガラッを閉まる様子をイメージすると、覚えやすいですね。



「終わり」「始める」に手話

「始まり」「終わり」を表す手話を覚えておくと、店や施設などの開店・開館状況などを伝えやすいだけでなく、映画や舞台公演などの開演・終演時間、仕事の始業・終業時間なども的確に伝えられるようになります。

・「終わり」の手話

両方の手の甲を相手向け、指は全部伸ばします。指をすぼめながら、胸の位置から手を下ろすと、「終わり」「終了」の意味を表します。

この手話で、「~した」という過去完了形の意味合いを表現することもできます。

・「始める」の手話

両方の手のひらを正面に向け、指は5本とも伸ばしてくっつけます。この手を顔の前あたりで指先を付けたあと、左右に移動させると「始める」「始まる」の意味になります。



「SureTalkアプリ」と一緒に手話を覚えましょう

今回ご紹介したもの以外にも、日程や時間を表現する手話はたくさんあります。より多くの手話表現を覚えておいた方が、聴覚障がい者とのコミュニケーションもスムーズになり、伝えられる情報量も多くなります。ただ、膨大な量の手話を一度に覚えるのは大変ですね。

SureTalkアプリ」には手話動画の登録機能が実装されており、手話動画を登録する際のサンプル動画は、手話動作のお手本として活用することができます。その登録機能で利用者のみなさまの手話動画を登録していただくことで会話機能での手話認識エンジンの精度も高まり、会話の正確性が向上していきます。

是非、「SureTalkアプリ」をみなさまの手話学習に役立てていただきながら、「SureTalkアプリ」を一緒に成長させてきましょう!

SureTalkとは

AIを使った会話機能で手話と音声間のコミュニケーションを可能にするツールです。ビデオ通話からAIが身体動作を追跡し手話の特徴を抽出、手話を認識してテキストへと変換します。逆に健聴者から聴覚障がい者へは、音声を自動でテキスト化することでコミュニケーションを行います。

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