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COLUMN コラム

手話の単語集-天気や動物などよく活用する単語の伝え方とは?

2022年09月28日

自己紹介が終わり、さて、この後は何を話そうか…と、迷ってしまった経験はありませんか?健聴者同士の場合、「今日は良い天気ですね」など、当たり障りの無い話題で会話の“間”を持たせることがよくありますよね。同様に、聴覚障がい者との会話でも、日常会話でよく使う言葉の手話表現法をたくさん覚えておいた方が、会話を続けやすくなります。そこでこのコラムでは、日常会話で使うことの多い言葉、知っておいた方がいい言葉の手話表現について紹介します。


日常会話で良く使う、「晴れ」「雨」「虹」などの天気を手話で表現

顔見知りの人でも、たまたま同席した人でも、挨拶の後に何となく天気の話題になることがありますよね。そこから、どんどん会話が弾むこともあるので、天気のキーワードで最もよくに使われる「晴れ」「雨」と、ハッピーな気持ちになる「虹」の手話を覚えてみましょう。


・「天気」「天候」の手話

片方の指を全部閉じ、手のひらを前に向けて顔の前で半円を描きます。


・「晴れ」の手話

両手の手のひらをおでこの位置で交差させ、左右に広がるように半円を描きます。山の頂上から太陽が顔を出す…といったイメージで覚えましょう。
表情もパッと明るくすると、「晴れ」という言葉のニュアンスが伝わりやすいです。


・「雨」の手話

両手の指を下に向けて指を開き、肩より少し上のあたりから下に2回下ろします。大雨の時は大きく、小雨の時は小さく動かします。雨粒が落ちていくイメージです。


・「虹」の手話

片方の手の親指と人さし指、中指を伸ばして指文字で「7」を作り、顔の横から半円を描きます。「虹」の7色と、形で表現しています。左から大きく弧を描くように表現します。

「花」や「木」などの植物、「海」などの自然に関する言葉を手話で表現

植物や自然に関する言葉も、日常会話でよく使われます。花が咲く様子や木が成長する様子、波の揺れる様子などを表現します。


・「花」の手話

両手を軽く握り、胸の位置で両手首をつけて交差させ、手首はつけたまま、指を広げながら横方向に回転させます。花が蕾から咲く様子を表します。


・「木」の手話

両手の親指と人さし指を伸ばし、下に向けます。そこから手首を垂直に持ち上げながら親指を顔に向け、人さし指は上に向くようにします。木が大きくなる様子を表しています。
また、「木」の手話で「木曜日」の意味も表します。


・「海」の手話

右手の小指を立て、下唇に当て、次に、手のひらを上にして胸の高さに下ろし、上下させながら左から右へ移動します。
「海=しょっぱい水」という表現に、ゆらゆら揺れる波の様子を加えた表現です。


「犬」「猫」「鳥」などの動物を手話で表現

犬や猫など、ペットを飼っている人も多いですよね。お互いに動物好きなら、相手のことをもっと知りたいと興味が湧き、会話も弾みそうです。


・「動物」「獣」の手話

両手の薬指と小指は折り曲げ、残りの親指、人さし指、中指を軽く曲げて手を前後の位置にずらして置き、両手を同時に2回引っ搔くよう上下に動かします。
動物(獣)が爪を立てる様子をイメージして覚えましょう。


・「犬」の手話

指を伸ばした状態で、両手を頭の上の方に持っていきます。親指の先を頭につけたままで、それ以外の4本指は同時に前へ2回折り曲げます。犬の耳の動きを表現しています。


・「猫」の手話

招き猫のポーズのように、握りこぶしを作って頬の高さに持っていきます。猫が顔を洗うように、握りこぶしで2回ほど頬を撫でます。


・「鳥」の手話

人さし指と親指を伸ばします。人さし指が上のくちばし、親指が下のくちばしに見えるように口の正面へ持っていきます。指を2回閉じたり開いたりして、鳥が口をパクパクさせているように表現します。


「学校」「病院」「会社」「トイレ」などの施設を手話で表現

「学校」「病院」「会社」「トイレ」など、日常生活でもよく利用する施設は、会話にもよく出てくるので、ぜひ覚えておきましょう。


・「学校」の手話

両手を開き、手のひらは手前に向けて甲が相手に見えるように斜めに並べて立てて、体の前で2回ほど上下に軽く動かします。これは「勉強・学習」という意味も表します。


・「病院」の手話

「脈」と「建物」の2つを組み合わせ、「病院」という言葉を表現します。
片方の手首の内側の脈の部分をもう片方の手の人さし指と中指の先で軽く叩きます。次に、両手を開いて指先を相手側に向けた形で左右に構えて、四角い箱を描くように平行に上げて、胸の前あたりで両手の親指を揃えるように水平に移動します。四角い建物を描くイメージをしましょう。

「建物」の手の動きは下から上に移動させることに注意しましょう。


・「会社」の手話

両手の人さし指と中指を立て、指をくっつけます。その手を顔の横あたりの位置に持っていき、左右の手を交互に前後させます。


・「トイレ」の手話

片手の中指、薬指、小指を立て「W」の形を作ります。同時に、同じ手の親指と人さし指は、「C」の形を作ります。トイレを「WC(Water Closet)」と表記しますが、そのままの手話表現です。


「誕生日」「結婚」「赤ちゃん」の誕生など、ライフイベントを手話で表現

自己紹介で自分の誕生日を伝えたり、結婚や赤ちゃんが誕生したり…と、ライフイベントに関する会話で使う手話表現を紹介します。


・「誕生日」の手話

「誕生日」は、「誕生(生まれる)」と「日」という手話を組み合わせて表現します。
「誕生(生まれる)」は、両手を軽く開き手のひらを上に向け、胸のあたりに持ってきます。そこから下に向かって手を移動させ、そのまま両手の甲を外側に向けて前方に差し出します。
「日」は、片手の人さし指を上に向けて立てます。もう片方の手の人さし指、中指、薬指を横向きにし、立てた人さし指にくっつけると、漢字の「日」の形になります。


・「結婚」の手話

片方の小指のみ上に向けて立て、もう片方の手は親指のみ上に向けて立てます。両手を体の外側から、立てた指同士を体の中央でくっつけます。
伸ばした親指が「男性」、伸ばした小指は「女性」を表します。


・「赤ちゃん」の手話

両手の指を全部開き、肩の高さで手のひらを前に向けて左右に揺らします。赤ちゃんをあやす時に使うジェスチャーと同じですね。


「とても」「たくさん」「大きい」「小さい」など、物の大きさや量を手話で表現

物の大きさや、量の多さなどが表現できると、相手により詳しく情報が伝わります。大きさ、量などを伝える手話を紹介します。


・「とても」の手話

利き手の親指を上に、同時に人さし指を真横(指文字50音の「ム」の形)にして手の甲を前に向けます。その状態で、手を体の利き手の反対側から利き手へ半円を描くように移動させます。


・「たくさん」の手話

両手の指を伸ばし、手のひらを上に向けて胸の前に置きます。両手とも親指から順に指を折り、同時に体の外側にもっていきます。


・「大きい」の手話

両手の指を軽く曲げ、手のひらを胸の位置で向かい合わせます。ここから引き延ばすように外側に動かします。


・「小さい」の手話

両手の指を少し広げ、手のひらを地面に向けて胸の少し前に出し、ここから体の中央に向かって両手を移動させます。大きい輪から小さい輪にするイメージです。


他にも「食べ物」「趣味」「約束」「一緒に」などの言葉を手話で表現しよう

日常会話でよく出てくる言葉を数え上げると、キリがありません。聴覚障がい者とのコミュニケーションをよりスムーズにするため、少しずつ手話の“語彙”を増やしていきましょう。


・「食べ物」の手話

片方の手はお茶碗を持つような形に、もう片方の手は人さし指と中指で箸のようにくっつけて、ご飯を食べる仕草をします。「食べ物」以外に、「食事をする」という意味でも使います。
「食事をする」というジェスチャー似ているので、わかりやすく覚えやすいですよね。


・「趣味」の手話

片方の手のひらを顔の横あたりに持ってきます。指を全部伸ばした状態から、顎の下の位置に移動させながら同時に手を握ります。


・「約束」の手話

両手の小指を上下の位置で絡ませます。


・「一緒」の手話

両手の人さし指を、相手の方に向けます。指の向きは変えずに、体の外側から中央に移動し人差し指同士をくっつけます。離れた位置から指がピッタリくっついて、一緒になる…と考えると覚えやすいですね。


わからない手話の単語をSureTalkで確認しよう

今回のコラムでは、日常生活でよく出てきそうな単語を紹介しましたが、「日常会話で使うことの多い単語」という括りだけでも、まだまだたくさんの手話表現があります。

「SureTalkアプリ」の登録機能では日常会話で表現したい手話のサンプル動画も確認することができますので、手話を学びたいと考えている健聴者の学習ツールとしてもお使いいただけるのではないでしょうか。

SureTalkとは

AIを使った会話機能で手話と音声間のコミュニケーションを可能にするツールです。ビデオ通話からAIが身体動作を追跡し手話の特徴を抽出、手話を認識してテキストへと変換します。逆に健聴者から聴覚障がい者へは、音声を自動でテキスト化することでコミュニケーションを行います。

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